四月馬鹿のつぶやき

汚い話

　汚い話で恐縮ですが先ずお詫びをします。女房に病院へ逃げられてから４ヶ月と１０日経ちました。退院も間近かと想像していますが。運動不足と日頃便秘勝ちだった性もあり、強度の便秘で苦労しています。始めは便泌用の下剤を頂き下着を汚す有様で何度も洗濯をさせられました。コルセットをしている関係で前屈が出来ず洗濯が出来ませんでした。
すると、今度は硬い便用の薬を頂き硬い便になってしまいました。浣腸しても駄目で硬い便が浣腸器のノズルの出口を塞ぎ液が入って行かないのです、看護師さんも大変苦労され摘出を余儀なくさせられていた始末です。約１０回以上を看護師さんに摘出してもらい本人も苦しいやら申し訳ないやらで悩みました。種々手当てをして頂きましたが便秘で苦しんでいます。大病院のためか連携が悪く本人も苦しい日々が後を絶ちませんでした。
腰、尾骶骨の手術経過は良好ですが長期の入院に足腰が弱まり歩行が意のままにならず、、看護師さんの行き届いた監視で骨の回復が進み、入院後外泊が許されて初めて帰宅しました。
ひと安心と思いきや一挙手一投足に気配りして疲れ果てました。挙句の果てに、おなかが痛いので排便の手伝いをしてくれとのこと、先ず浣腸の希望があり四苦八苦の末失敗、愈々摘出をせざるを得なくなり手袋の購入に薬屋へ駆け込み、勇気を出して汗まみれ大奮闘しました。汚い、臭いなど苦痛を訴える妻を前に無意識で摘出しました。全く初めてのこととてこんなに便が硬いものかと痛感。終わって見て女房の苦痛を手助け出来てホットした気持ちと初めてこれが夫婦だったのかと改めて洗い上げたばかりの手を見つめました。今迄で一番いやなサポートでした。老いて始めて知った夫婦愛、汚い話でごめんなさい。　ひとり言